効果的なコミュニケーション


■今日は「効果的なコミュニケーション」について考えたいと思います。

■ビジネスにおいて、自分の企画・案を採用してもらうためには、まず社内の関係者を説得しなければなりません。大きな会社になればなるほど、多くの部署が複雑に絡み合っていますから、社内説得は難しいものになります。

■社内には必ず頑として意見を受け入れない人がいるものです。そして、時には人を馬鹿にするような態度で、企画・案に反対する人がいます。

■そのような人を相手に、自信がある企画・案を論理的に説明するとき、皆さんはどのような態度で望まれるでしょうか?

■こうした状況下では、自分も相手も感情的になりがちです。「自分の案は論理的で成功する可能性が高いのに、なぜわかってくれないんだ。」という人と、「こんな若造の言うことを素直に聞くものか。」という二人が話しているのだから、当然といえば当然です。

■いかに自分の案が論理的に正しいと思えても、それをそのまま相手にぶつければ相手は反論します。それは喧嘩のように相手につかみかかっているのと同じだからです。

■私が考える効果的な方法とは、自分の意見を相手の前に「置き」、そして一歩下がって「観照する」こと。つまり、自分の意見を刺激的な言葉・言い回しをせず、感情をいれずに論理的に伝え、相手がどのようにそれを理解するのかを冷静に観察すること。

■こうすることで相手は感情的に反論しにくくなりますし、一歩下がったところから観照されることで一度冷静になって、論理的に考えることができます。あなたの論理が正しければ、相手は冷静にどちらの主張が正しいかを認識しますし、場の雰囲気を冷静にすることで自分の非を認めやすくもなります。

■もちろん実際のやりとりの中では、その他の多くの要素が複雑に絡み合っていますので、常にその方法が有効とは限りません。しかし、感情的にならない、相手を刺激する言葉・言い回しを使わない、論理的に主張する、一歩下がって客観的に場を観察する、といった基本的なことができていれば、相手を説得することはかなり楽になります。

■論理的に自分が正しいと思っている場合、相手を感情的にさせ、論理的でなくならせることは、自ら議論の出口をふさいでしまうようなものです。そうではなくて、上述のような方法を取ることで、むしろ相手の逃げ道をふさぎ、議論に論理的に参加させるような態度が必要ではないかと思います。


このブログを少しでも面白いと思って頂いた方は、せっかくのご縁ですので、下のブログランキングの投票をぽちっとお願いします。↓
人気ブログランキングhttp://blog.with2.net/link.php?426353
ビジネスブログ100選:http://biz100.jp/blogrank/in.cgi?sno=xiW0hlEE