『ブランド人になれ!』トム・ピーターズ著

■皆さんは自分自身が一つのブランドである(もしくはブランドでありたい)とお考えでしょうか。この『ブランド人になれ!』は、これからのビジネス社会において生き残っていくために必要なこと、つまり自分自身をブランドとして確立させるために必要な訓練・実践を紹介するきわめて実践的な書物としてお勧めです。

■ブランドとは、一言で言ってしまえば、「あるものに属する様々な価値が総合されて一体化し、認知できるもの」と私は考えています。つまり、様々な価値が感覚的に認知できる状態・イメージになり、人々が「価値がある」と認めるもの。

■だからブランドとは、ヴィトンなどのファッションブランドやトヨタなどの企業ブランドに限らず、個人にも当てはまるものだと思います。

■例えば大リーグで活躍する日本人選手たちはそれぞれが一つのブランドであると言えます。日本で彼らはトッププレイヤーでしたが、さらに大リーガーとなりアメリカで活躍することで「日本を代表する野球選手」という名声を獲得し、一つのブランドとして確立された存在となっています。

■この個人がブランドとして確立されることは、ビジネスにおいても当てはまります。

■今後、さらなるコンピューターシステムの発達や業務上の合理化により、ホワイトカラーの存在意義が問い直され続けるのは間違いありません。ビジネスの世界で生き残っていくには、仕事が「できる」ことが必須の条件になっていくわけですが、ただ単に業務をうまくこなすだけでは不十分であると、私は考えます。

■そこで必要になるのは、専門技能であり、仕組みを構築する力、もしくは人を動かす力です。こうした能力を一つ持っていることで、ただ単に仕事ができる人ではなく、「これはあいつに任せれば大丈夫」と思わせる人になることができます。人にそう思わせるということは、自分自身の価値を認知できる形で相手に示すことができているわけですから、一つのブランドとして認められたということになります。

■この本では、どのようにすればブランド人になれるのかが実践的な例・方法を通して、紹介されています。どんな方法が紹介されているのかについては、また機会を改めてご紹介します。


このブログを少しでも面白いと思って頂いた方は、せっかくのご縁ですので、下のブログランキングの投票をぽちっとお願いします。↓
人気ブログランキングhttp://blog.with2.net/link.php?426353
ビジネスブログ100選:http://biz100.jp/blogrank/in.cgi?sno=xiW0hlEE